14.最後の再会ランデブー、義経号としづか号 <2>

さて、そろそろ時間になるので会場へ行ってみましょう。「義経号」と「しづか号」が並ぶ前に椅子が並べられ、準備が進んでいました。

「義経号」は北海道開拓の時代に、幌内鉄道で活躍したSLで、北海道では初の機関車になりました。形式は7100形の7105号機です。現在は大阪の交通科学館に収められています。

改造はJR西日本鷹取工場で行われたものです。しかし2000年に閉鎖となっています。SLの復元で実績のある工場だっただけに、今更ながら残念に思います。

手前が「義経号」、奥にあるのが「しづか号」です。「しづか号」も7100形(7106号機)です。

こちらが「しづか号」になります。この名前は源義経の妻、静御前から来ている名前です。式の方は挨拶の後ミスおたるの2人がそれぞれ義経としづかになりきってお別れに際しての言葉を述べていました。それから、小樽駅の駅長に記念のパネルが贈呈されたところです。

式が終わると、互いの運転席前に付いているベルを鳴らし始めました。現在ではどちらも自走できないようで、日が暮れるまでの間はこのままにされ、しばしの別れの前の時間を過ごしていたようでした。

ところで、両SLが置かれているすぐ近くには転車台があり、式の最中にも何も載せずに回ったり、アイアンホース号を載せて回ったりしていました。2001年、機関車庫などと共に国の重要文化財に指定されました。

これをもって、義経号は大阪の鉄道科学博物館に戻ることになります。このイベントは、共に北海道の開拓に貢献しながら、現実の源義経と静御前のように離れ離れになり、せめてSLの世界でだけでも会わせることはできないか、というところから始まったものです。22年前の約束が実った形となったものですが、次はいつ会うことができるのでしょうか。最後に、義経の言葉を拝借して締めることにします。
・・・「これは、決して別れではない。これから歴史が始まるのだ。」

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