37.普段着で行く北東北・SLうみねこ号乗車記 <1>

今回の旅が決定したのは、3月29日頃でした。本来はもっと早く決めようと、発売1ヶ月前に予約のつもりで指定券を申し込んでいたところ確保することができず、キャンセル待ちの手続きを取りました。しかし、忘れかけていたころに電話が鳴り、4日の席が取れたことを告げられました。さらに、私事ながら4月から職場が変わり、土日休めるとは限らないところだったので心配していたのですが、見事に4日は休みで、5,6日は出勤となっていました。最初はさすがに悩みました。それでも、この巡り合わせは神様か仏様のお告げだと思い、体力の消耗どうこうは置いておいて行くことになったものです。

#なお、この文章は出発前に書きました。

まずは自宅から地下鉄に乗って札幌駅を目指します。4月1日から土曜ダイヤが廃止となり、日祝ダイヤに組み込まれるという変更があり、さらには5000系における車内案内放送に英語が加わり、その後にバスのようなどこどこへはこの駅でお降り下さい、というアナウンスが流れるようになりました。

ところで、今回来た電車は「Aライナー」といういわゆる宣伝列車で、外装はもちろんのこと、車内は中吊り広告すべてをそれで占めているもので、5000系が南北線に登場する少し前から3000系をこのような形で走られてきました。ただし、窓に貼ってある路線図に付いている宣伝はどうにもならないので浮いた形にはなっています。
電車はおよそ10分で、アルコールの匂いと共にすすきのを出発し、東西線や東豊線からの乗り継ぎのある大通駅では満員状態となり、次のさっぽろ駅で下車しました。

しかし、いきなりトラブルが発生します。年末年始・9日間の旅のときも経験したのですが、特急「スーパー宗谷」4号の遅れで接続を取って発車する旨が、私が札幌駅に着いてから、青森から先の列車を自由席で行こうと思ったところ指定席を取ろうと思い、その手続きを終えた頃に伝えられました。そういうことで、3月にオープンした大丸やステラプレイスを、とは言ってもこの時間(22時)ですからレストラン街を歩き、なぜか営業していた書店も立ち寄ってゆっくりとホームに上がりました。ハプニングは楽しめ、とは言いますが、最初からつまづくのもなんだか、と思えました。

隣のホームから千歳行きの電車が2本発車しても、一向に発車する気配がありませんので、先頭からじっくり車内の混み具合でも見ようかと先頭にやって来ました。「北斗星」などのブルートレインではDD51の重連で牽引しますが、「はまなす」では1機で牽引します。弱々しく見えないことはない、と感じますけれど。

1,2号車はB寝台なので中の様子は望めず、3号車は普通の指定席、4号車は結局取れなかったカーペットカーで、やはり中は見えません。急に決まった東北行きなので無理は承知でしたが、B寝台に替える余裕は持ち合わせていないので、大人しく発券された5号車に座ったのでした。7,8号車の自由席には、案外余裕がありました。

その5号車と、6号車は「ドリームカー」というグリーン車のような非常にゆったりとした座席の車両で、6号車は喫煙車になっています。フリーストップ式ではありませんが倒しても結構な余裕があります。少しはゆっくり眠れると思ったのですが、案外眠れないもので、座席の間にある暖房からかなり熱い風が気になって仕方がありませんでした。

22時43分、ようやく札幌を発車しました。それでも途中の停車時間の兼ね合いで青森には定時に到着できる、と繰り返しやや悪い歯切れで話していました。

さて、ここで今回の切符を紹介します。前回使った「みちのくフリーきっぷ」は、4月から6月末頃まで「トク得北東北パス」として、フリー区間は同じながら範囲内でも指定席が取れるようになり、さらにはなぜか100円安くなって19500円となっています。これは、北東北3県が一体となって、「北東北デスティネーションキャンペーン」と銘打って「こころの故郷 やすらぎの里へ」をテーマにさまざまなイベントを行っているものです。その一環で、これから乗りに行く「SLうみねこ号」が運転されますし、6月には北上線でもSLが運転される予定になっています。

ちなみに、北東北へ向かう周遊券などの商品を買うと、このチケットホルダーがもらえます。ホルダーのふたの部分にあたる、広告の書いてあるところを切り取ってJR東日本管内のキヨスクに提示すると、お茶のペットボトルがもらえる仕組みにはなっているのですが、これを切ってしまうとチケットホルダーとしての役割を果たさなくなってしまうので、持って帰って来ました。角を小さく切るタイプの引換券にはできなかったものか、と思います。

函館には、正規の発車時間を少し過ぎた3時7分頃に到着しました。前回も書いた通り、結構の人が降りて行ったうえにホームには案内放送が流れます。私は寝たり起きたりの繰り返しでしかも蒸し暑かったので、外に出て冷たいジュースを飲んで再び眠り、5時過ぎにはもう明るくなった本州に入り、本当に青森には定刻に到着となりました。函館の発車が15分ほど遅れていたので、余程青函トンネル内を飛ばしたのか、途中の運転停車の分を解消したのでしょう。

とりあえず、改札の外に出てみます。一見するとどこの駅かと思いますが、こちらは西口になります。廃止になった下北交通の駅を思い出すようなつくりに見えます。

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