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列車は、鮫駅に到着しました。八戸からの列車の多くが折り返しとなる駅では、八戸行きのキハ40やキハ48を混ぜこぜにつないだ5両編成の列車が待っていました。 |
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駅舎の撮影から戻り、跨線橋を下りる途中から撮影したものです。SLは一番海側の3番線に停車しています。 |
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鮫駅を出て程なく、左手に漁港に浮かぶ島が見えます。これが国の天然記念物に指定されている蕪(かぶ)島で、ウミネコの繁殖地として有名なところです。4月と言えば巣作りを終えてまもなく産卵という時期で、ピーク時にはこの小さな島に3万羽が集まると言います。しかし、観光地化されてしまうと問題になってくるのが訪れた人による餌付けで、本来は8月頃に西へ向かうのですが、現在では1年中とどまっている集団も珍しくはないようです。 |
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種差海岸駅に着いた頃に、また乗客には袋に入った厚いものを含むパンフレットが数冊に、なぜか干しわかめが付いてきました。先ほど、小さなかばんしか持ってきていなかったことから、チラシなどを持って帰るのに困っていたのですが、ここで袋をもらえたので助かりました。以降は、お土産もこの袋に詰めて帰り、札幌に帰ったときにはのびきっていました。 |
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種差海岸駅は、今回SLが停車する駅では唯一の単線駅です。今回停車する駅は、すべての交換駅とこの駅だけであり、八戸線はタブレットを使用した通票閉塞の方式を採っており、通過しながら受け渡しをするシーンはタブレットキャッチャーでもない限りできないことによるものだとは思います。もっとも、この種差海岸駅は、もとは交換駅でした。 |
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階上駅では数分の停車時間がありました。まずは駅舎の撮影に走り、戻ってきた頃にはホームに下りてきた人はほとんどいませんでした。 |
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八戸線では腕木式信号機が現役で、タブレットを受け取った駅員がレバーで信号を操作し、写真のように腕木が45度の角度にがたんと下がると、進行を示します。それにしても、この駅にもかなりの人がカメラを持って構えています。沿線も相当な人で、恐らく今回SLに乗っていた人数の4〜5倍くらいの動員があったのではないかと思います。今日は金曜日なのですから、明日明後日は大変なことになっていたでしょう。 |
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10時ちょうど、種市駅に着きました。200人くらいいたでしょうか、白い旗を振りながらSLの到着を歓迎していました。31年ぶりに八戸線に走るSLとして、沿線から眺めている地元の人の目つきが、何となくですが違うような気がしていましたし、今日はわざわざここまで来てよかったな、としみじみ感じていたものです。 |
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ここでは31分の停車時間があるので外に出てみると、広場では種市町の伝統芸能である滝沢鶏舞(けいまい)が披露されていました。これは剣舞の一種で、江戸時代から町の滝沢地区に伝わっているものです。鶏舞には諸説あってどれが正しいかは言えませんが、神の鶏をたたえた念仏踊りで、輪になってダイナミックに動き回るさまは、踊り手は小学生なのか小さいながらも壮大に見えます。しかし、この踊りはそれほど長くは続かずにすぐ終わってしまいました。 |
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時間が長いので、普通の駅訪問のような感覚で海へ向かって歩いてみました。線路に並行する駅前の通りはSLで沸いていましたが、もう1本海寄りのメインストリートと思われる商店の立ち並ぶ道路では、まもなく行われる選挙候補者の演説に耳を傾ける人で道路はかなり埋まっていました。都市部でも滅多に見られない景色をここで見られるとは思いませんでしたが、私は北海道の人ゆえに聞いても仕方ないので、比較的すぐにある海岸線へ降り立ってみました。 |
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ここにも蕪島ほどのおびただしい数ではないものの、ウミネコがのんびりとしています。しばらく眺めていましたが、傍から見るとなんだかめんどくさそうに飛んでいるようにも見えなくもありません。なお、ウミネコはカモメの仲間であり、口ばしが赤いのが特徴です。 |
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駅に戻ってきました。駅前は鶏舞が終わってから露店が軒を並べていてそこで買い物をするという雰囲気になっていました。30分も停車するのですから、ここで特産品などを販売しない手はないとは思いますが、こうして我々乗客を楽しませてくれる種市町には感謝しなければなりませんね。 |
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なぜか、水槽がいくつか用意されており、中にはタコやホヤ、さらにはこのあたりの海岸では良く採れるというウニも入っていました。私はウニが嫌いなのですが、小さな子供が怖気も無くウニを持ち上げる姿には恐れいりますね。 |
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結局、私はこれを購入して列車に戻りました。何のことはないイカの下足揚げなのですが、八戸市は先述の通りイカの水揚げが日本一で、そのことが頭によぎって買ったものですが、かなりのボリュームで食べ切れませんでした。ちなみに、これで300円でした。 |