20.鉄道の日記念、SLニセコ号と胆振線の旅 <5>

札幌からおよそ2時間の温泉でゆったりと泊まった翌朝、札幌とは逆に進み、壮瞥町へ入りました。先述の通り、バス停が未だに駅前を名乗っており、広い駅前広場がありますが駅跡の確認できないところです。その駅跡を通過して少しすると、道の駅「そうべつサムズ」があります。観光農園が多く、特にりんごが採れるようで、販売が行われているほか、ジュースも売られています。早速飲んでみたのは言うまでもありません。

壮瞥と言うと、雪合戦が挙げられます。雪合戦と言えば子供の頃に雪玉を作ってぶつけ合っていた遊びで、それが1989年にルールができて、しかも国際大会にまで発展してしまい、北海道遺産に登録される程になりました。年々参加チームが増えているとのことで、「あの」雪合戦がスポーツになってしまったというのは、小さい頃帰り道に遊んでいた身としては不思議ながら、面白く思います。会場となる昭和新山については、この後で触れることにします。

胆振線のルートからは外れてしまいますが、有珠山のロープウェイに乗ってみることにしました。有珠山と言えば、2000年に噴火して周辺住民が避難生活を余儀なくされ、鉄道は室蘭本線の一部が止まってしまったため、臨時に特急が倶知安を経由したり貨物列車を走らせるために目名駅に行き違い設備を作ったり(実際は使われず終いだったようですが)したものですが、現在では噴火のために寸断された国道230号線を望むポイントが観光名所化しており、なかなか侮れないものだと思いますね。

麓からでも昭和新山はよく見えますが、登ってみるとその形が見えてきます。この山は昭和18年、1943年の有珠山の活動で普通の畑だったところが隆起し、わずか2年でこのような山が出来上がったもので、特別天然記念物に指定されています。当初は緑もない山だったそうですが、だんだん緑の範囲が広がってきたようです。今でも水蒸気の煙が何箇所かから上がっているのが確認できます。それにしても、わずか2年で400メートル級の山ができてしまうとは、自然の驚異を感じます。

ロープウェイの山頂駅から更に登ったところから見た昭和新山です。左手に見えるのが洞爺湖です。

煙を上げ続けている火口が見られます。やはり、硫黄の臭いがしてきます。

こちらが有珠山です。数年前の噴火で形は変わったのでしょう。

展望台から戻る途中に撮影したものです。ロープウェイは片道およそ7分で、展望台までは5〜10分ほどで行くことができます。今回は行きませんでしたが、洞爺湖が見られる展望台がこの先にあり、両方見たとして往復で1時間程度を見れば戻って来る事ができると思います。

一応のこと、胆振線の旅としてきましたので、終点の伊達紋別駅のある伊達市にある道の駅「だて歴史の杜」で締めることにします。

最後の方はだんだんこじつけになってきましたが、廃止されてしまった胆振線に沿った旅をしてみました。以前から、あったらあったでいろいろ考えようのある路線であるとは思いますが、喜茂別が札幌から車で近いことを考えると仕方がなかったのかな、とも思います。しかし、廃線から15年程が経過して既にトンネル以外跡が分からないような状況にある鉄道ですが、それを忘れてしまったかのような沿線の町の明るさを感じていました。

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