12.みなとみらい線・開通のとき <2>

ここからは、廃止となった区間を探索することにします。まず、新しいホームから上がってくると、昨日30日まで使用されていた改札口があり、フェンスで囲まれています。その前に警備らしい制服を着た係員が、東横線の乗り場、つまり地下のホームへプラカードを持って案内しています。このスペースも、いずれは新しいホームへのアクセスに使われるか、あるいはまた別の使われ方をされるか、注目したいところではあります。

本来東横線で直接行けた桜木町は、これからJR根岸線か地下鉄に乗り換えることになります。値段も安いので、根岸線の電車で1駅の桜木町にやって来る折にもう電車の走らない東横線の線路を眺めていましたが、やはり駅や信号に電気は点いておらず真っ暗でした。桜木町の東横線乗り場には入口からシャッターで閉じられており、ちらっと見える電子時計がまだ動いていたのが生々しく思えました。なぜかホームの自動販売機はそのままの状態でありましたが。

付近でビラを配っていたので見てみると、区間廃止に伴うお知らせと、みなとみらい線の地図でした。訪れた時間にも関わらず配っており、乗降人数(およそ26万人)以上に用意していたのでしょう。

1993年にオープンした高さ296メートル、日本で最も高いタワーを持つランドマークタワーに隣接するクイーンズスクエアの入口に、明日開通するみなとみらい駅の入口があります。後で紹介しますが、クイーンズスクエアの真下に駅がある、という形になっています。

みなとみらいから歩いて、旧高島町駅にやって来ました。廃止に伴い閉店となったいわゆるガード下のお店が寂しく照らされています。ここにも、先ほどのような係員が配置されていましたが、わずかにこの付近を撮影している人がいる以外はほとんど人の気配がありませんでした。

新聞にも載ったようですが、このガード下にある2軒のうち1軒は、「高島そば」という40年に渡って営業を続けていた店があります。かつて高島町は造船所の最寄り駅で、当時は賑わったものの、それが廃止になってから乗降客が減り、現在に至ったようです。この張り紙の、「不本意ながら」という言葉には重みを感じますね。

廃線跡は公園として整備する計画があると言います。昔ながらの雰囲気を残すガード下の電灯は、今も燈っているのでしょうか。

海側を見ると、横浜のシンボルとして1963年に完成したマリンタワーが見えました。このマリンタワーが、開通するみなとみらい線の終点、元町・中華街駅のすぐ近くにあります。

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