14.The Great Escape 〜日本縦断・12日間の軌跡〜 <2>

宇都宮での下車は、未乗の日光線を訪れるためでした。残念ながら『suica』は日光線では使えないとのことなので、普通に乗車券を購入して、6両編成の107系に乗車しました。

ところで、向かいのホームにはグリーン車を連結したE231系が停車していました。秋に予定されているダイヤ改正までは無料で乗ることができ、改正後は事前にグリーン券を購入すれば、車内で車掌より購入するより安くなるという珍しいシステムが導入されます。現在のところのグリーン車連結車両の運用は日替わりなようですが、湘南新宿ラインには改正後すべての列車に連結され、宇都宮線や高崎線には一部の列車に連結されるようです。

40kmほどを走る日光線には途中の駅が6つしかなく、線路脇に生い茂る林に107系の強烈なモーター音というイメージしか残らなかった乗車になり、以前車で来たことのある日光駅に到着しました。この時間は、日光に泊まって別の観光地へ移動しようとする人が多いようで、大きな荷物を持って駅構内で車内清掃が終わるのを待っている姿が見られました。

さて、日光駅は2面3線のホームを持ち、観光客の足として東京からの直通列車が運転され、団体用の出入り口もあるほど賑わっていた駅です。しかし東武線の影響もあり、最近になって新宿からの直通快速列車を運転していますが、ほとんどが普通列車のみの運行となり、特に3番ホームは使われていないようで、多数ある側線が寂しそうに敷かれています。そんな中を、末端方向にある東武線の線路からは、かなりの回数の列車の通過音が聞こえてきます。

とは言うものの、帰りのルートはなるべく別で、と考えたので、東武日光駅から・・・というのは計画での話で、ここはJR日光線で1駅戻って今市駅を訪問することにしました。その今市駅から東武線の下今市駅までそれほど距離もないようなので、歩いてみることにしたのです。

重い荷物を背負っておよそ10分で、下今市駅に到達しました。やはり心配だったのが、旅に出る直前に報道された首都圏の異常な気温の上昇で、これまで涼しかった北海道から出てきて、いきなり倒れはしないかということですが、ここは標高500メートル近い高地ということもあり、それほど蒸し暑くはありませんでした。ただ、荷物が大きな問題で、下今市駅に着いた頃はかなり汗をかいており、この先が思いやられる展開になりました。

下今市駅からは、ちょっと奮発して初めての乗車となる東武線の特急「けごん」8号に乗りました。平日の通勤時間を過ぎたためか乗客はほとんどおらず、ゆったりとシートに腰掛け、しばしの休息となりますが、残念ながらそんなに長く乗っているわけではありませんでした。

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