14.The Great Escape 〜日本縦断・12日間の軌跡〜 <13>

中央高速道路が通り、東京や名古屋方面からの高速バスが発着する飯田駅に到着しました。ここでは、3分の停車時間を利用して駅舎の撮影で終わり、先へ進むことにします。

飯田駅を出ると、いったんは高度を下げるものの、線路はさらに勾配を登ってゆきます。飯田を出ておよそ30分、平野を見下ろす伊那大島駅に到着します。ここは、南アルプス登山の拠点となっています。

さらに標高を100メートル近く上げ、およそ650メートルに位置する飯島駅では停車時間がありました。飯島町は江戸時代に陣屋が置かれ、伊奈地方の中心として栄えた歴史ある町です。

JRでは最大の40パーミルの急勾配を下りると、沢渡(さわんど)駅に到着しました。3分の停車時間がありますが、対向列車の遅れで10分近く停車していました。

宮木駅を出ると、辰野町の市街地を通り、すぐに飯田線の終点となる辰野駅に到着しました。およそ7時間に及ぶ飯田線の長い長い旅は、再び訪れることができるようにと思いながら、余韻に浸る間もなく駅舎を出ずに階段を渡り、塩尻行きの1両ワンマンカーに乗車しました。

宿泊地の松本へはそのまま向かわずに、途中の小野駅で下車しました。時間があるので、駅前を通る国道153号線を歩いていると、辰野町と塩尻市との境を示す標識が見えてきました。先ほどの飯島駅の標高が650メートルだったことを考えると、さらに登ってきたことになるのでしょうが、乗っていてそれはあまり感じていませんでした。

小野駅に戻ってきましたが、定刻になっても列車の来る気配のないまま10分が過ぎました。仕方なく辰野駅に電話で問い合わせてみると、なんと15分遅れているとのことで、電話を終えてすぐにやってきた列車に乗り込みました。

乗ったのは辰野に戻る列車で、小野駅から1駅戻って信濃川島駅を訪問しました。もとは交換駅だった跡が見える単線駅で、新線ができるまでは東京からの列車が停車していたと思われる長いホームが印象的な緑に囲まれた駅です。その遅れていた列車が辰野で折り返してきて、その列車に乗車して今度こそ松本を目指します。

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