14.The Great Escape 〜日本縦断・12日間の軌跡〜 <15>

木曽福島では6分の待ち合わせで、特急「しなの」2号に乗り換えます。この頃から雨が強くなり、何となく木曽路の旅は雨のほうが似合うのかも知れない、と車窓からの景色を見ていました。

次の上松駅で、乗ってきた列車を追い越します。上松は、宿場町時代から木材で栄え、1975年までは上松駅を起点に路線を張り巡らせていた木曽森林鉄道が木材の輸送を担っていました。廃止となってからは、駅からバスで30分ほどの赤沢自然休養林の中で保存運転が行われています。

上松の次に停車した南木曽(なぎそ)駅で、特急列車を降りました。ここ南木曽町は、妻籠宿と三留野宿の2つが近く、どちらも当時の面影を残した観光名所となっているようです。

さらに激しくなった雨を避けながら、15分の待ち合わせで来た中津川行きの普通列車に乗り込みます。この普通列車は、先ほど木曽福島まで乗ってきたものです。

ついに長野県を抜けて岐阜県に入り、列車の終着である中津川駅に到着しました。名古屋行きの列車が多く発着し、いよいよ中京圏に入ってきたな、と感じます。

次の美乃坂本駅を訪問し、後続の「セントラルライナー」2号に乗車します。多治見までは各駅に停車し、乗車整理券の必要もないので、その多治見までこの列車のお世話になることにしました。

多治見で列車を降り、未乗の太多線に乗り換えることにしました。中京地方では武豊線を残して来ることになりますが、それは紀勢本線も残すことになるので、そのときにと考えました。

美濃太田に到着したところで太多線の乗車は果たし、その列車がそのまま高山本線に入って岐阜行きとなります。鵜沼駅を出たところで名鉄各務ヶ原線の列車と同時に走り出したものの、向こうは各駅停車なので、今乗っている列車が素早く岐阜へ到着できます。

岐阜で新快速に乗り換え、終着の大垣では大勢の人が待ち受ける中、2両でやってきて相当の混雑になった米原行きの普通列車に乗車します。車内検札の様子を見ていると、ほとんどが『青春18きっぷ』を呈示しており、なるほど夏休みに入ったのだな、と思わされます。私も、ここは乗車券の範囲ではありますが、未乗線の走破に行ったり来たりがあるので、『青春18きっぷ』をこのときは見せました。

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