14.The Great Escape 〜日本縦断・12日間の軌跡〜 <44>

1時間以上座ることを許されないまま、「いさぶろう」102号は11時23分に終点の人吉駅に到着しました。もっとも、この「いさぶろう」と折り返しの「しんぺい」は、現行の1両から2両編成に増結することが決まっており、普段はどうか分かりませんが平日のこの日で立ち客が出るほどの混雑だったので、休日はさらに激しい混雑になっているのでは、と想像しています。それでも、指定席が取れなければ立たなければならない、という事は変わりませんが。

人吉からは、旧国鉄湯前線を引き継いだ第3セクター、くま川鉄道が分岐しています。最近になって、JR九州のキハ31形を1両譲渡され、多少カラーを変えて運行されています。ただ、今回は湯前へは行かず、熊本方面へ向かいます。

「しんぺい」102号から14分の待ち合わせで、特急「九州横断特急」6号に乗車します。3両編成のうち1両は指定席、残る2両の自由席すべてが禁煙車となっています。九州横断特急用の塗色をした車両もあるようですが、このときは従来のものでした。

肥薩線は人吉を出ると、ほとんどが球磨川に沿って走っています。川下りも行われており、列車は途中で追い越していきました。

森に囲まれた単線ホームの球泉洞駅に到着しました。九州最大級の鍾乳洞である球泉洞の最寄り駅となっており、一部の特急が停車します。なかなか列車を降りて歩いて行ける鍾乳洞もありませんので、組み合わせて来てみたい場所です。

13時51分に坂本駅に到着し、人吉行きの特急「くまがわ」3号の2両編成と行き違います。坂本村の玄関にあたり、開設当時からと思われる古い駅舎が建っているこの駅には、すべての特急列車が停車します。

八代から複線電化の鹿児島本線に入り、次の新八代駅で下車することにしました。前日からずいぶんとお世話になってしまった駅ですが、これが最後の訪問になります。

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