25.ふるさと銀河線・晩夏 <1>

 11日間に渡って本州を旅してからわずか2週間、「青春18きっぷ」が1枚余っていたことから、その使い道に苦慮していたところ、来年4月に廃止となるふるさと銀河線の訪問を思いつき、出かけることになりました。

 旅の始まりは、大通り公園にあるテレビ塔からさらに歩くこと数分のところにある、中央バス札幌ターミナルからです。2年ほど前に行った年末年始の旅では、函館までの深夜バスを利用するため来たことがありましたが、それ以来です。「青春18きっぷ」は1枚しかありませんので、今日は帯広までの高速バス「ポテトライナー」を利用することにしました。

 事前に予約した番号を窓口で伝え、乗車券を買ってバスに乗り込みます。バスにはわずか5人を乗せて、8時ちょうどに札幌ターミナルを出発しました。

 バスは地下鉄東西線・大谷地駅のバスターミナルで数人を乗せて、道央自動車道に入ります。このとき、台風14号が北海道を通過中で、朝の時点ではオホーツク海に抜けていたものの、雨と風がまだ強く、これから通る予定だった夕張まで通じる道東自動車道が通行止めでした。しかし、大谷地到着前に開通の知らせが入り、無事に道東自動車道へと入っていきました。

 追分町を過ぎたあたりで再び雨が激しくなってきました。これからの道路を考えると非常に不安になる中、高速道路の終点・夕張で降り、国道274号線を走ります。写真は、2003年3月に廃止された石勝線・楓駅のあった場所です。駅舎・ホーム共になくなっており、道路からは信号場としか思われないような感じになってしまっています。

 不安と言いますのは、帯広までの間に、北海道の脊髄とでも言うべき、険しい日高山脈越えがあるためです。写真は、1つ目の峠(正確には2つですが、夕張と清水の間として考えると、日高町市街で1つの区切りと考えていますので、1つとしています)を越えたところにある日高町の道の駅で、日高町には1986年に廃止となった国鉄富内線の終点がありました。富内線は本来は占冠を目指したものでしたが、太平洋戦争の情勢や難工事が重なり、日高町にまで達したのは1964年のことでした。日高町に鉄道が通ったのは、わずか22年の間、ということになります。

 日高町を出ると、難所の日勝峠(標高1023メートル)を越えていきます。冬場の凍結する道路はもちろん、夏場は濃霧が発生することがあり、クルマでの運転には非常に神経を使う峠であるだけではなく、峠の日高町側と清水町側で天候が急変することがあり、雨の激しい状態からの変化が最も怖かったのですが、峠を越えると広がってきたのは台風一過の晴天でした。多少あっけに取られた気持ちで、しかも時刻表どおりの11時15分に到着した途中の清水のバス停で下車し、歩いて5分ほどの十勝清水駅にやって来ました。ちなみに、札幌から3400円(帯広までは3800円)です。

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