26.1日散歩きっぷの旅【8】 一日散歩と根室本線2429D列車 <3>

 10時45分、富良野に到着すると、ほとんどの人が降りて行きました。停車時間が20分ほどあるので、下車が落ち着いたところで駅舎を出てみました。たまにはこういう息抜きは欲しいですし、2429D列車にはそういったポイントがいくつかあります。

 その時間を利用して、後部に空車の1両を増結し、2両編成となります。しかし、先ほどの混雑はすでに緩和されており、1グループで1ボックス分に入れてしまっている状態の中、11時6分に発車となりました。

 金山駅から東鹿越駅にかけて、進行方向の左側には金山湖が見えてきます。ところが、湖は雪で完全に覆われてしまっていました。この区間は、特に紅葉の季節の車窓がオススメです。

 11時57分、南富良野町の中心地で、映画「ぽっぽや」の撮影が行われたことで知られる幾寅駅に到着しました。最近、「ぽっぽや号」として走っていたキハ12型(正式にはキハ40型の改造)を半分に切った状態で保存されていると聞いてはいましたが、実際に見ると、少しショックを感じます。と言うのも、私がこの区間に乗ったのは、「ぽっぽや号」として走っていた富良野行きの列車だったもので、その後旭川近郊でその姿のまま走っていましたが、いざ半分に切り取られてしまった状態を見ると、当時のことを思い出すような感があり、寂しい思いがしてきます。

 12時7分、幾寅の次の落合駅に到着し、交換する滝川行きの2432Dが発車した後、今乗っている2429Dは15分停車します。かつては三大車窓風景に選ばれるほどの狩勝峠越えの拠点として栄えていたそうですが、今となってはその必要もありません。こう長い停車時間があり、さらに滝川と釧路を結ぶ長距離鈍行であることは、当時のダイヤを踏襲したものなのかと思いたくもなりますが、石勝線のダイヤを調べると、近い時間に2本の列車がありました。

 落合駅を出て5分ほど走ると、石勝線とトンネルの中で合流する上落合信号場を通り、この先3つある信号場をすべて通過して、新得駅には定刻通りの12時45分に到着となりました。新得といえば駅そばが知られていますが、停車時間はわずかで、買う余裕はありません。

 私は、ここ新得で2429Dとお別れしなければなりません。「一日散歩きっぷ」の効力はここで切れてしまうためです。そばを食べるほどの食欲はなく、市街地を少し歩き回り、過ごしていました。

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