28.道東の旅 さよなら、ふるさと銀河線 <Page.2>

 
 陸別を過ぎてしばらくすると、7時50分に足寄の1つ手前、愛冠駅に到着します。ここで下車し、面白い形のした駅舎と、駅前にある「愛の水」に触れたりしていました。特に愛情に興味はありませんが、「あいかっぷ」の駅名が「愛のカップル」に聞こえることから、国鉄時代に入場券が売れたと言います。

 
 8時6分、足寄方面からの列車がやって来て、乗り込みました。この列車を利用し、とある駅の訪問を考えたわけです。

 
 降りたのは、林業の営業所があり、作業をしていたそばにある薫別(くんべつ)駅です。陸別方面からの列車が24分後に来るので、この駅を選んだわけですが、もう1つの理由がありました。

 
 それは、この駅舎と言いますか、待合室と言いますか、駅前にある小さな建物にあるベンチです。結構いろいろなサイトでこういうベンチがある、という情報がありましたが、果たして本当に座れるのだろうか、という疑念を持ってこの駅を訪問したところ、作りは非常に頑丈で、食欲を落とし、体重がかなり減っていたにしても175センチの身長がある私が座っても、ベンチはびくともしませんでした。こちらも、廃止後にどうなるのかが心配な感があります。

 
 そうこうしているうちに、8時55分発の池田行き列車に乗り込みます。途中、高島駅で列車の交換待ち合わせがあり、駅舎を撮るなどして、動き出した列車は様舞駅を通過し、10時19分に終点の池田駅に到着しました。ただ、銀河線の旅はここで終わりではありません。

 
 その後は、全く予定が立てられませんでした。帯広と北見以東が乗り降り自由の「道東フリーきっぷ」を持っているので、とりあえず帯広行きの普通列車に乗り、久しぶりの帯広で何をするわけでもなくさまよっていました。こういう時間が、私には苦しく思えました。

 
 疲れもひどくなってきたので、13時54分の列車で池田へ戻ります。この列車、後ろにふるさと銀河線の車両を連結しており、快速「銀河」となる列車です。もちろん、銀河線が廃止になれば、単純に帯広と池田を行き来するだけの列車になりますが、銀河線の車両はかなり混み合っていたので、キハ40型の方にのんびりと乗って、14時55分に池田に到着となりました。

 この日は、池田に泊まる予定になっており、15時と異例の早い時間からホテルに入り、疲れもあったのでベッドでのんびりしているうちに暗くなり、なんと無意義な一日を過ごしているのだろう、という嫌悪感とともに、翌日に備えていました。

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